集中ケア認定看護師の役割は、生命の危機状態にある方への病態変化を予測し、
重篤化を予防するための看護を提供することです。
身体的・精神的に苦しい状況にある患者さんに対し早期回復を目指すため、
スタッフと共に根拠のあるケアを行なっています。
また、患者さんを支えるご家族の精神的支援を行います。
呼吸ケアチーム(RCT)のメンバーの一員としても、各病棟をラウンドし、
人工呼吸器管理を要する患者さんの呼吸ケア全般の技術、
知識及び安全性を向上することを目的として、スタッフにケアの提案を行っています。
がん化学療法を受ける患者さんは、予後や副作用など様々な不安を抱えています。
がん化学療法の治療が安全・安楽・確実に出来るように、
専門的な知識をもとに患者さんやご家族の立場に立って、
副作用対策や不安な気持ちに対して寄り添った支援を行っています。
患者さんがその人らしく過ごせるよう治療と生活を両立できるように、
多職種で連携して支援をしています。
また、研修や実践などを通して、がん看護の質の向上に貢献していきたいと思います。
認知症のある患者さんが入院により生活が変化したことで、
馴染めずに戸惑い混乱されている場面が多くあります。
認知症症状の悪化を予防し、身体疾患の治療を円滑に受けられるために、
安心かつ安全な環境調整・生活リズム調整などを行っていきます。
認知症ケアチームのメンバーの一員としても、各病棟をラウンドし、
患者さんが入院生活を穏やかに過ごしてもらえるよう病棟看護師にアドバイスしています。
感染管理認定看護師の役割は、患者さんやその家族の方々、
病院職員などを医療関連感染から守る事、
そのための予防や管理を効率的に実践する事です。
安全な医療環境と職場環境を提供するために、
院内の感染対策チームとして多職種でチームを作り、
病院内のラウンドやカンファレンスを実施し、
組織横断的に感染対策の活動を行っています。
また、病院職員への教育や相談など対応しています。
高齢化とともに年々増加している肺炎の多くが誤嚥性肺炎と言われています。
特に高齢者は、加齢による機能低下に加えて何らかの疾患を持っている場合が多く、
また、摂食嚥下障害はどの診療科にも存在するため、多様なかかわり方が求められています。
私は、摂食・嚥下リハビリテーションの推進として、
医師・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士・栄養サポートチームなど多職種と協働し、
摂食・嚥下障害の患者さんを対象に、口から摂取できるよう栄養状態を把握し、
嚥下内視鏡や嚥下造影を行いながら摂食・嚥下障害を評価しています。
また、嚥下障害に応じた適切な食事形態・食具・ポジショニングなどを提供しています。
私が摂食嚥下障害に興味を持ったのは、食べるために嚥下訓練を行い、
その結果、食べることができたときの患者さんの喜びの顔を見ることができたからです。
摂食・嚥下障害患者さんのQOLの向上を目指して、
一人ひとりの病態を理解したうえで適切な嚥下訓練を選択し、
摂食・嚥下機能の維持・向上を目標に活動しています。
褥瘡(とこずれ)や創傷(きず)がある患者さん、
ストーマ(人工肛門)を持った患者さんに対して、
専門的なスキンケアと問題解決のための援助を行います。